南野、堂安、中島…若き代表選手たちの躍動に期待したい
27日のG大阪―神戸戦の実況を担当したのですが、試合が始まるまでは「今までの実況と同じでいいのだろうか? どんな言葉を使って伝えればいいのだろうか?」と凄く悩みました。しかし試合が始まると、両チームの選手の全力プレーにグイッと引っ張られ、未曽有の大災害に対する思い、目の前の選手たちの頑張りを素直な言葉で伝えることができました。
試合後、2人の“地元選手”の言葉に感激しました。福島市出身の神戸DF茂木弘人選手(現J3福島)は「復興への思いが、少しでも届けばいいと思ってプレーしました」と被災地に寄り添う気持ちを伝えてくれました。G大阪のMF佐々木勇人選手(仙台―京都―栃木を経て16年に引退)は宮城県塩釜市の出身。「自分のできることを全力でやりました。一日も早く被災者の方に笑顔が戻りますように」と語りかけました。朴訥とした語り口ながら、2人の言葉に胸が詰まりました。
チャリティーマッチで着用されたユニホームやTシャツには「チカラをひとつに。TEAM AS ONE」と書かれていました。
今回はコラムのタイトルにそぐわない内容ですが、サッカー界が一致団結して「ひとつ」になり、被災地の復興に少しでもお役に立てれば、と思います。