吉田輝星ラブコールが一転…楽天が根尾に“心変わり”の理由
「1年目から活躍した茂木ですが、2年目の昨季は右肘痛に悩まされ、オフにクリーニング手術。今季は8月に左ふくらはぎ痛で抹消されてからずっと二軍暮らしだった。シーズン終了まで、今年ドラフト3位で入った山崎や6位の西巻、3年目の村林が二塁手と兼任で守る状態で、茂木のサブがあまりにも手薄。しかも茂木は精神面にも課題がある。落ち込みやすく考え込む性格で、そのたびにチームの先輩である藤田がフォローしていました」(球団関係者)
遊撃手は守備や打撃以外にも重要な役割がある。仁村スカウト部副部長が言う。
「今、楽天にはキャプテンタイプの人間がいない。強いチームには内野でチームを引っ張れる選手がいます。根尾(昂=大阪桐蔭)はそれができると思っています。僕の中で、内野手では根尾が一番。打席ではムラが出るというスカウトからの報告も来ているが、それ以上に高く評価できるのがキャプテンとしての能力。周りが見えていて、彼の中には『チームのために』という考えが見て取れる。投手がピンチになったときも、根尾であれば投手もやっていたのでピッチャー心理を理解して言葉をかけられる。(2年生からU18W杯に出場するなど)実績だけなら小園(海斗=報徳学園)が一番でしょうが、個人的には根尾が今のチームに必要な選手だと思っています。ここは球団内でも評価が分かれているので難しいところです」
ノドから手が出るほど欲しいキャプテン候補。地元のスターではなく、根尾で勝負をかける雲行きのようだ。