パナマ戦3-0の完勝劇だったのにスカッとしないのはナゼだ
森保ジャパンが、ロシアW杯に出場したパナマに3―0で完勝した。
ザルツブルクMF南野が先制弾を決め、国内組の柏MF伊東が2点目を、追加招集の磐田FW川又が3点目を奪った。海外組と国内組が、それぞれ目に見える形で結果を出してくれた。しかし――。
どうにもこうにもスカッとしないのはナゼか? 今の日本代表は、欧州でプレーしている「ロシアW杯出場組・ロシア落選組」と「国内組」の混成チームである。長らく代表主軸を担ってきたフランクフルトMF長谷部とメルボルンMF本田が代表引退を表明。森保監督は世代交代を進めようとしている。そうなるとチーム内で<熾烈なポジション争い>が繰り広げられなければならない。
端的に言うと「代表4試合のMF南野とポルティモネンセMF中島、1試合のフローニンゲンMF堂安とシントトロイデンDF冨安ら代表歴の少ない選手」がポジションを奪取しようと目の色を変え、「110試合のガラタサライDF長友、37試合のハノーバーMF原口、34試合のブレーメンFW大迫」らが地位を堅持しようと経験値の高さを見せつける――というチーム内での厳しいせめぎ合いが、ほとんど見られなかったからだ。