矢野監督誕生も…阪神の懸念材料は新オーナーの“現場介入”
「これで新オーナーの顔がつぶれずに済みますね」
こう漏らしたのは在阪テレビの関係者だ。
阪神から監督就任の要請を受けていた矢野燿大二軍監督(49)が15日、球団事務所で会見を開き、正式に受諾する意向を明かした。
「本当に悩んだが、逃げてやらない後悔より、やってみるべきだと思った。家族もそうだし、今年、金本監督の大変な姿を見ていたので、このタイミングでというのはすごく悩む材料になった。タイガースの監督の職責の重さということも悩んだ」
新監督の決断に対し揚塩健治球団社長(57)は「阪神のため、ファンのために受諾してもらった英断に感謝。ほっとしているのが正直なところ。金本路線を引き継げるのは矢野監督」と言ったが、「ほっとしている」というのは本音に違いない。
11日に金本監督と坂井信也オーナー(70)が辞任を表明すると、2日後には揚塩社長が宮崎に飛び、矢野氏に監督就任を要請。矢野氏は翌14日に帰阪し、球団事務所で再度の要請を受け、「15日に結論を出す」と約束。この日の発表に至った。