錦織圭が4年ぶりフェデラー撃破 試合の主導権握り決勝進出
男子テニスの年間成績上位8人で争われるATPツアー・ファイナル(ロンドン)が11日に開幕。シングルス1次リーグは、世界ランキング9位で第7シードの錦織圭(28)が、同3位で第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)にストレート勝ち。過去9戦して2勝7敗と分が悪い相手に、14年マスターズ・マイアミ大会以来4年ぶり3度目の白星で、好スタートを切った。
錦織は過去6度の優勝を誇る元王者に対し終始、試合の主導権を握り続けた。第1セットこそ、タイブレークまでもつれたが、最後はサービスエースを決めて先取した。
第2セットも錦織は集中力を切らさず、いきなりブレークを許しながら第2ゲームでブレークバックに成功した。3―2で迎えた第6ゲームは、フェデラーのダブルフォルトで再び、ブレーク。その後は、リターンでミスを連発するなど精彩を欠くベテランに対し、ラリーに持ち込み、第9ゲームをキープし、1時間27分で退けた。
2年ぶり4度目の大舞台に立った錦織。16年以来3度目の決勝トーナメント進出に向けて、まずは弾みをつけた。
13日の第2戦では、世界6位で第4シードのケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)と対戦する。
▽錦織の話「第2セットからは、徐々にリズムがつかめて、プレーの質も上げられた。きょうの勝利を自信にして次も戦いたい」