大谷のア新人王を非難 東地区2球団の投手陣が右肘を狙う
二刀流の新人王受賞に非難が高まっている。
エンゼルス・大谷翔平(24=4勝2敗、防御率3.31、打率2割8分5厘、22本塁打、61打点)を上回る結果を残したヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手(23=打率2割9分7厘、27本塁打、92打点)の落選に、チームの同僚から疑問視する声が相次いだのだ。
正遊撃手グレゴリウスは自身のSNSに憎しみのこもったような表情の絵文字とともに「本当なのか」と投稿。救援左腕シェフィールドは「俺の仲間がタイトルを奪われるなんて、あり得ない」と、批判的なコメントを寄せている。
宿敵であるレッドソックスの地元メディアもアンドゥハーを擁護する報道が目立った。ボストンのテレビ局「NESN」(電子版)は、新人王投票で「明らかに不公平な判断がある」と、二刀流のインパクトの強さで投票した記者に苦言を呈した。大谷に非があるわけではないとはいえ、ア・リーグ東地区を代表する2球団から反感を買ったのは間違いなさそうだ。
両チームのファンは熱狂的なことで知られるが、それ以上に大谷にとって厄介なのが、両軍の投手陣だ。今季、レッドソックス投手陣による総与死球数84はホワイトソックス(89)に次ぐリーグワースト2位。ヤンキース投手陣は58個(リーグ12位)と少なかったものの、今季は死球による乱闘、ベテラン左腕サバシアらが報復死球で退場処分を食らうなど、血の気の多い投手が少なくない。