「第2の貴ノ岩」の懸念も…貴乃花が置いていった7人の地雷

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 この状況に「付け人制度」が絡んでくる。付け人は関取につく。十両には2人、幕内は3人、横綱は10人の付け人がつくのが慣例になっている。

 旧貴乃花勢の力士は関取2人を除けば5人。貴景勝貴源治合わせて5人の付け人が必要だから、いまはまだ、何とか“身内”だけで賄える。

 が、今後はそうもいかない。実際、貴ノ岩が引退する前の11月場所では、千賀ノ浦勢も旧貴乃花勢の付け人として駆り出されていた。貴公俊(21)も十両経験者だけに、今後、ますます旧貴乃花勢の関取が増えかねない。格上の“ヨソ者”が部屋に君臨し、格下の“生え抜き”が彼らの雑用を務めることになれば、両者の間に軋轢が生じないとも限らないのだ。

 今回の事件では、改めて旧貴乃花部屋の暴力体質が明らかになった。

 付け人をぶん殴ったのは3月の貴公俊に続いて貴ノ岩が2人目。2014年に引退した旧貴乃花部屋の貴斗志が相撲協会を相手取った裁判記録によれば、貴ノ岩は暴力の常習犯。貴斗志に「あいさつもしないのか」と因縁をつけて、いきなり3発殴ったとか。新弟子のころから雑用をせずに、逃げ回る後輩力士をエアガンで撃ったこともあるという。日馬富士暴行事件の際にあれだけ暴力を否定していたはずの貴乃花にしても、先の裁判記録によれば付け人に平手打ちやパンチを浴びせたことすらあるという。

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