大谷の成功に触発され…競合のマリナーズが二刀流で客寄せ
同地区のライバル球団が二番煎じを狙っている。
マリナーズは10日(日本時間11日)、エンゼルスからウエーバーにかけられていたカレブ・カワート(26)を内野手兼投手として獲得したと発表。ディポトGMは、エ軍で内外野をこなしたユーティリティーを「スプリングトレーニングではブルペンに入ってもらう」と話し、投打の二刀流を試すと明かした。
15年までエンゼルスのGMを務めていたディポト氏は、高校時代に投手だったカワートの才能を把握しており、二刀流は単なる思い付きではなさそうだ。
今オフのマリナーズは、チーム再建を図るため、主力のバーゲンセールに動いている。ここまでエース左腕パクストン、守護神ディアス、中軸のカノ内野手らを相次いで放出。かつてのエース右腕ヘルナンデス(32)、今季途中から会長付特別補佐を務めたイチロー(45)らひと握りのベテランと、実績のない若手が残っているだけだ。
昨オフから今季途中にかけて主力を放出したチームはファン離れを引き起こし、ブルージェイズは約88万人、マーリンズは約77万人、ロイヤルズは約56万人も観客動員が落ち込んだ。