卓球張本は高校入学で文武両道へ GF最年少Vでも方針ブレず
「最高としか言いようがない。メンタルが1年で強くなったと思う」
喜びを語ったのは16日、卓球のグランドファイナル(GF)決勝で初優勝を果たした張本智和(15)だ。
15歳6カ月でのGFシングルスVは男女を通じて史上最年少。女子ダブルスで昨年準優勝の伊藤美誠(18)・早田ひな(18)ペアも中国ペアを破って優勝した。
2歳でラケットを握った張本は、共に卓球選手だった中国人の両親から卓球の英才教育を受けてきた。
東京都内の中学校へ進学したのと同時に、2016年に日本オリンピック委員会がジュニアアスリートを養成するエリートアカデミー(EA)へ入校。同年12月には世界ジュニア選手権で大会史上最年少(13歳5カ月)優勝を果たすなど、卓球界で頭角を現していった。EAは高校に通いながら所属することも可能だが、張本は学業と競技の両立を目的に、あえてEA“卒業”を選択。来春はTリーグで所属するチームの拠点に近い日大高(神奈川県横浜市)への進学を希望している。