中日から強奪は“吉”か 虎入り確実ガルシアに3つの懸念材料
事実上の強奪といっていい。
阪神が元中日の助っ人左腕のオネルキ・ガルシア(29)を獲得することが確実になった。条件は大筋で合意しており、中日が残留交渉で提示していた2年4億円を上回る複数年契約を提示しているとみられる。
キューバ出身のガルシアは来日1年目の今季、13勝9敗、防御率2.99と活躍。先発左腕が補強ポイントだった阪神が調査を進めていた。
だが、このガルシア、「元中日」というところがミソだ。
中日では前監督の森繁和SDがうまく操縦していた。開幕前にフォームにメスを入れ、シーズン中も投球練習などで積極的にコミュニケーションを図った。同じキューバ出身のリナレスコーチのサポートもあったし、ビシエド、アルモンテという中南米出身のチームメートが多いことも好影響だった。
「明るく気性が激しいこの左腕を、果たして阪神がうまく使えるのか。阪神には同じ中南米出身のドリスがいるが、過去には精神面の浮き沈みが激しかったマートンに手を焼いた。ガルシアと同様、昨オフに条件面を重視して中日から巨人へ移籍したゲレーロは今や、問題児と化しています」とは、さる中日OB。