中日から強奪は“吉”か 虎入り確実ガルシアに3つの懸念材料
■甲子園がアダとなる可能性も
懸念材料はまだある。
ガルシアは今季、球宴を挟んで成績が後退した。前半戦は9勝4敗、防御率2.45だったが、後半戦は4勝5敗、防御率3.62にとどまった。
「ガルシアの武器は、球筋が安定しないスライダー。特に左打者はこれに苦労していたが、シーズンが進むにつれ、相手打者も目が慣れてきたこともあるのでしょう」(マスコミ関係者)
新たな本拠地となる甲子園がアダとなる可能性もある。
「ガルシアはナゴヤドーム、東京ドームで好成績を残した。マウンドが粘土質で比較的硬く、傾斜もある球場では、190センチの長身から繰り出される角度のある球が効果を発揮した。一方、黒土でマウンドが軟らかい甲子園では、2試合で0勝1敗、防御率7.20。登板数は少ないものの、この数字は不吉です」(前出の関係者)
ガルシアの今季年俸は5000万円。好待遇を勝ち取ったことがモチベーションに影響しないとも限らない。ナゴヤドームや東京ドーム限定で使うならまだしも、阪神でもバリバリ働く保証はない。