そんな人情味のある千賀ノ浦親方を見るにつけ、際立つのが貴乃花の異常さだ。「我が子」貴ノ岩を「今後10年会わない」と拒絶。入門から育てた自身の責任には一切触れず、「(今の部屋では)抑えが利いてなかったのかな」とまで言った。自分の部屋を勝手に閉めて、弟子を千賀ノ浦親方に引き取ってもらいながら、暴行事件の責任をおっかぶせた。
貴乃花は指導こそ厳しかったものの、これでは口癖の「相撲道」に反するどころか、親方としても人としても失格。親方を退職したあとも人前でペラペラしゃべる姿を見て、元貴乃花部屋の弟子たちはどう思っているのだろうか。