元スピードスケート五輪銅 山中宏美さんは銭湯でヨガ講師
休憩を挟んでミッチリ1時間。あちこちの筋肉のこわばりがほぐれ、頭がスッキリした。
「富士の湯のご主人と座禅会で知り合い、昨年4月から始めました。第1日曜には京成・お花茶屋駅そばの『さつき湯』でも開講してます。半数は常連の方ですね」
住まいは横浜市港北区。15年7月、夫の武司氏が慶応大学スケート部ホッケー部門のヘッドコーチに招聘され、北海道苫小牧市から引っ越した。
武司氏は、アイスホッケー日本代表として長野五輪に出場し、王子製紙「王子イーグルス」や平昌大会アイスホッケー女子日本代表監督を歴任。現在は男子U18日本代表監督だ。
「オンシーズンなので、遠征、遠征で家にほとんどいないですね。今に始まったことじゃないので、すっかり慣れました。アハハハ」
ヨガとの出合いは高校時代。中学1年の時に全国中学校体育大会で優勝して以来注目を浴び、そのプレッシャーで心身が疲れ切っていた時だった。
「競わずマイペースなのが魅力的で、ずいぶん救われたんです。当時は独学でしたが、95年の引退後にキチンと習って。9年前から自然治癒力を高める『ボディートーク』も始め、IBA認定施術士の資格を持っています」