アスレチックス・マレー 野球とアメフトの二刀流で丸儲け
米国のスポーツメディアは、アスレチックスが昨年のドラフトで1巡目(全体9位)指名した外野手カイラー・マレー(21)の話題でもちきりだ。
マレーは契約金466万ドル(約5億1000万円)で正式に入団した。
しかし、両刀選手であるため、大学でのフットボールは継続し、秋のフットボールシーズンはオクラホマ大のクオーターバック(QB)として大活躍。なんと大学フットボールの最優秀選手に贈られるハイズマン賞に選出されたのだ。この賞に輝いた者は4月に行われるNFLのドラフトで上位指名されるケースが多いため、野球に専念するはずだったマレーは態度を変え、近々、NFLにドラフトで指名される意思を示す申請書を提出する予定だ。
こうした事態を受けてアスレチックスのビリー・ビーン編成責任者は、現在のマイナー契約をメジャー契約に変更する優遇策を提示しているものの、積極的な引き留め工作は行っていない。マレーが今月中旬に始まるキャンプへの参加を取りやめて、NFLのドラフト対象者が集うミーティングに行きたいと希望した時も、容認する姿勢を見せた。