著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ファンの反感を買ったメジャー“ワンマン経営者”ワースト3

公開日: 更新日:

 1961年に年間162試合制になって以降、最少の観客動員を記録したのは1979年のアスレチックス(平均観客数3787人)である。21世紀になってからは01年にエクスポズ(現ナショナルズ)が平均観客数7935人で、ワーストになった。今年はマーリンズがファンに見放され、2つの記録的な不入りに並ぶ可能性が出てきた。5月の平均観客動員は8802人で、今後さらに落ち込むことが予想されている。記録的な不入りの元凶は、次の3人のワンマン経営者だ。

■チャーリー・フィンリー

 70年代前半、アスレチックスは最強軍団になったが、観衆は増えずワールドシリーズ3連覇を達成した74年も平均観客数は1万440人でア・リーグ12球団中11位だった。収入が増えないためワンマン経営者のフィンリーは年俸が高い選手をマイナーの有望株と差し替えることを決断。叩き売りトレード(ファイアセール)で放出してしまった。それによりチームは瞬く間に最下位に転落。ファンに愛想をつかされた結果、79年には平均観客動員が3787人に激減。フィンリーは翌年、球団売却を余儀なくされた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動