ファンの反感を買ったメジャー“ワンマン経営者”ワースト3
1961年に年間162試合制になって以降、最少の観客動員を記録したのは1979年のアスレチックス(平均観客数3787人)である。21世紀になってからは01年にエクスポズ(現ナショナルズ)が平均観客数7935人で、ワーストになった。今年はマーリンズがファンに見放され、2つの記録的な不入りに並ぶ可能性が出てきた。5月の平均観客動員は8802人で、今後さらに落ち込むことが予想されている。記録的な不入りの元凶は、次の3人のワンマン経営者だ。
■チャーリー・フィンリー
70年代前半、アスレチックスは最強軍団になったが、観衆は増えずワールドシリーズ3連覇を達成した74年も平均観客数は1万440人でア・リーグ12球団中11位だった。収入が増えないためワンマン経営者のフィンリーは年俸が高い選手をマイナーの有望株と差し替えることを決断。叩き売りトレード(ファイアセール)で放出してしまった。それによりチームは瞬く間に最下位に転落。ファンに愛想をつかされた結果、79年には平均観客動員が3787人に激減。フィンリーは翌年、球団売却を余儀なくされた。