紀平梨花が左手薬指を負傷…“本番”世界選手権への影響は?
GPファイナル女王にアクシデントである。
欧州以外の国・地域で争われるフィギュアスケートの四大陸選手権(米カリフォルニア州アナハイム)が7日(日本時間8日)に開幕する。5日の公式練習で、今季好調の紀平梨花(16)はトリプルアクセルを決めるなど、順調な仕上がりぶりを披露したが、終盤に3回転ルッツで転倒。リンクにできたくぼみに左手薬指を挟んで痛めた。
紀平は「突き指だと思うけど、結構やばい。(痛みが)引いてくれたらいいけど」と、7日のショートプログラムに向けて不安を口にした。
突き指とはいえ、指先の伸びまで採点対象とされるだけに、本番での演技に影響しかねない。
四大陸選手権は国際スケート連盟による世界ランキング算出の対象大会とはいえ、紀平の狙いは3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)だ。四大陸選手権にはロシア勢を中心とする欧州の選手は出場しない。坂本花織(18)、三原舞依(19)ら同じ日本勢の他にライバルとなりそうなのはGPシリーズ・フランス杯3位のブレイディ・テネル(21=米国)ぐらいのもの。
今大会で無理すれば、演技のリズムやバランスを崩すかもしれない。紀平サイドの狙いはあくまでも、今大会を、ロシア勢との熾烈な争いを強いられる世界選手権に向けたステップとして位置づけているという。