ソフト千賀に改めて聞く ポスティングで米行き直訴の真意
「国際試合(2017年WBC)で凄いものを見た。それだけの話です」
メジャーを意識するようになったきっかけを、そうシンプルに言い切った。10年育成ドラフト4位で入団、いまや球界を代表する投手に成長した千賀滉大(26)。昨季は2度の負傷離脱がありながら、3年連続2ケタ勝利(12勝、13勝、13勝)を挙げている。
そんな右腕が最初にポスティングによるメジャー移籍を直訴したのは、17年の契約更改。同制度を認めていない球団に突っぱねられ、願いはかなわなかった。それでも諦めず、昨年の契約更改で再び直訴。その熱意が球団を動かしたのか、キャンプイン直前の1月29日、後藤球団社長らとポスティングについての会談を開くことができた。
「選手としては、なかなか球団に自分の気持ちを言うタイミングがない。ただ、そういう選手もいるということを伝えたかったんです。僕がポスティングでメジャーに行けなくても、(今後)僕のような選手は出てくるということを、球団には知ってもらいたかった。(訴えには)後から出てくる選手のため、という意味もありました」