若手に喝! ソフトBの打撃職人が語るプロ哲学と“長谷川流”
あたり一面にボールが転がり、足の踏み場もないほどだった。トスされたボールを息つく暇もなく6球連続打つと、スタッフがボールを補充。また6球打ち……という光景が室内練習場で延々と繰り返されていた。これをキャンプの日課にしているのがソフトバンク13年目の長谷川勇也(34)だ。2013年に首位打者(打率・341)と最多安打(198本)を獲得した、タカの打撃職人。去年の契約更改では若手に対し、「意識の高い選手がいない」とバッサリ。「若手に負けるとは思ってないし、負けるわけがない。なんなら、負けちゃいけないとも思います」と、苦言を呈していた。改めて話を聞くと……。
◇ ◇ ◇
―――日刊ゲンダイです。ボールがいっぱいに詰まったカゴを何箱も打っている。あのカゴは何球くらい入っている?
「130球くらいです」
――それを何箱打つ?
「4カゴを2セットですね。これがキャンプでの僕の日課なんです。時間がないときは、6カゴを1セットですけど」