若手に喝! ソフトBの打撃職人が語るプロ哲学と“長谷川流”
――8カゴだと1040球!
「……何もやらなくてもいい結果が出るのが理想なんですけどね。そうはいかないじゃないですか。結果を出すためには、何をするかを考えないと。それがたとえ結果に結びつかなくても、取り組む過程で得られるものもある」
――失敗から学ぶこともある、と。
「そうですね。失敗したら、じゃあ次はどんな練習をしようかと考える。これは日々の積み重ね。僕は若いときから、こうやってきましたから」
■「未来をつくれるのにもったいない」
――そんな長谷川選手の目からすると、今の若手は物足りない。
「(少し考えて)なんか……もったいない気がして……。野球選手なら誰でもいつかは戦力外になります。そのとき、いったいどう思うのか。やりきったと思えるのか、それとも後悔するのか。今の若手を見る限り、その時になって『もう少しやっておけばよかった』と思うだろうなという練習しかしてないんです」