暴行事件のレレイ・マフィが復帰 W杯出場は現地当局次第
昨年7月、所属していたスーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)の同僚選手を暴行した疑いで一時身柄を拘束されたナンバー8のアナマキ・レレイ・マフィ(29)が4日、日本代表候補メンバーに復帰。千葉県内で始まった第5次キャンプに合流し、セットプレーからの戦術確認など約2時間のフルメニューをこなした。
トンガ出身のナンバー8は189センチ、112キロの巨体を生かしたプレーが武器。過去のテストマッチでも、外国人相手に当たり負けしない突破力で再三にわたって好機を演出してきた。
日本代表のリーチマイケル主将によれば、マフィのプレーは「世界基準」だという。9月の開幕まで200日を切ったW杯日本大会でもFWの主力としての活躍を期待されるものの、今後はハシゴを外されかねない。昨年の暴行事件に関して、ニュージーランド当局は司法判断を先送りしており、今後の進捗次第で有罪判決を受ける可能性もあるからだ。
日本協会によれば、本人は無罪を主張しているため、弁護士らの専門家と協議した上で、今回の復帰を決めたが、最終的にW杯メンバーに選ぶかどうかは、現地司法当局の判決次第だという。現時点では判決が下される時期は未定。仮に有罪が確定すれば、日本協会では規律委員会を開いて代表資格の有無を審議することになる。
練習後に取材に応じたマフィは「(代表入りに向けて)アピールするしかない」と話したが、攻守の要の先行きは極めて不透明。マフィ不在なら史上初の8強入りはさらに厳しくなりそうだ。