サンウルブズ国内初戦に山下先発 ラグビーW杯は古参揃い?
南半球最高峰リーグのスーパーラグビーに日本から参戦しているサンウルブズが21日、今季の国内初陣(23日=秩父宮)となるワラターズ戦(豪州)に向けた練習を公開。スクラム、ラインアウトなどセットプレーからの攻守を確認した。
練習前にはスタメンが発表され、2015年W杯イングランド大会でスクラムの要を担ったFW山下裕史(33)が名を連ねた。
全体練習終了後にはFW陣と入念にスクラムを確認したベテランは「BKにいいボールを出すのが仕事。相手は(豪州代表などの)有名な選手ばかりなので、どこまで(スクラムが)通用するか楽しみ」と話した。
折しも現在、都内で強化合宿を張る日本代表候補のFWから故障者が続出。山下と同じFW第1列の選手も2人が離脱したため「いつ(自分と)代わるんや」と冗談めかして代表復帰に色気を見せた。
スクラムでの相手との駆け引き、位置取りに定評がある山下の代表招集は、あながち冗談とはいえない。
豪州やニュージーランドなどの強豪クラブと対戦するサンウルブズは日本代表と連携して強化を図っている。サンウルブズのトニー・ブラウン・ヘッドコーチ(HC)は代表のアタックコーチを兼務。日本代表のジェイミー・ジョセフHCとの二人三脚で代表の底上げに努めているものの、若手の成長は未知数だ。
サンウルブズでは先週のシャークス(南ア)との開幕戦を前に緊急招集した元日本代表FWトンプソン・ルーク(37)が好パフォーマンスで健在ぶりを披露した。今後はサンウルブズから代表への昇格もあり得る。9月開幕のW杯はベテランばかりになりかねない。