4回6失点降板でも…巨人と侍Jは菅野に“おんぶに抱っこ”
巨人の菅野智之(29)が打たれた。
8日のオリックスとのオープン戦に先発し、4回を投げて9安打、オープン戦ワーストの6失点で降板した。「ここまで打たれるのは良くない。チームの士気が下がる。反省しかない」と悔しがるも、「原因は分かっている。修正できる」と言い切った。すでに開幕投手が決まっている。首脳陣の信頼も揺るがない。
頼らざるを得ない状況でもある。開幕ローテは菅野、山口、メルセデス、ヤングマンの4人が当確。残り2枠を田口、今村、ドラフト1位ルーキー高橋(八戸学院大)、野上、畠、先発に転向したばかりの澤村らが争うが、他球団のスコアラーは「5人目以降がガクッと落ちる」と分析する。
原監督は先発投手を6人で回すと明言している。しかし、かつては「6人目はどうしても弱くなる」と連戦以外は5人で回したい構想を明かしたこともある。先発の人数が少なくなれば、エースは短い間隔での登板を余儀なくされるが、菅野によれば、原監督に「勝ち星を増やして欲しい」と言われているそうで、だからこそ目標を「20勝」と公言。「200イニング」の投球回数にもこだわる。すでにV奪回のため、フル回転する覚悟を抱いているのだ。