好投のGドラ1高橋より…他球団は畠の“逆転ローテ入り”警戒
巨人の開幕ローテーション入りを狙う若手が好投した。
ドラフト1位左腕・高橋優貴(22=八戸学院大)が6日、二軍の教育リーグ西武戦で先発。5回を6奪三振1失点に抑えれば、2番手で登板した3年目の畠世周(24)は、4回を6奪三振無失点。畠は「今日は真っすぐでファウルを取って変化球でやったらうまくいった。改めて自分は真っすぐでいかないとダメだと思った」と振り返った。
開幕ローテ争いは、菅野、山口、メルセデス、ヤングマンの4人が当確。事実上、残りの2枠を高橋と同じ左腕の田口、今村らが争っている。ただ、先月のキャンプから他球団が警戒していたのは、この日2番手で登板した畠だった。他球団のスコアラーはこう首をひねっていた。
「宮崎キャンプの紅白戦で登板していたから、ケガではなさそうなのに、なぜ二軍にいるのか。昨年腰を痛めた故障明けだからか。巨人は先発4本柱以外は、田口か今村かドラ1の高橋が入るにしても、5番目以降がガクッと落ちる。畠はトップ4に匹敵する投手です」
畠は新人時代の2017年に、シーズン後半から先発に定着して6勝、防御率2・99の好成績を残した。期待された昨季は、キャンプ中に腰を痛めた影響で一軍合流は9月にずれ込んだ。それでも最速156キロの直球と落差のあるフォークを武器に、シーズン終盤とポストシーズンは、新勝利の方程式の一角を任されている。