トランプ政権の“壁”乗り越えてメキシコに歩み寄る大リーグ
大リーグ機構とメキシカン・リーグ(LMB)は、選手の契約に関する協定を新たに締結した。
新協定では、25歳以上で6年以上のプロ経験を持つLMBの選手は、大リーグ球団と契約することが可能となる。また、LMB側は、所定の基準を満たす前に大リーグ球団と契約しようとする選手の保有権を放棄することができる。さらに、LMBの選手が大リーグ契約を結ぶ場合、大リーグ球団側は、選手を保有していたLMB球団に契約金額の15%を一時金として支払い、マイナー契約の場合は選手が署名した際の特別手当の35%を支払わなければならない。
1925年に発足したLMBはメキシコを本拠地とする16球団からなる連盟だから、日本や韓国と同様に外国のリーグであることは間違いない。
しかし、55年に大リーグ機構がAA級に組み込んで以来、LMBは外国のリーグでありながら機構の統制下に置かれ、しかも他のマイナーリーグ球団と異なり、上位となる大リーグ球団を持たないという特殊な構造を有している。
■67年にAAA級に昇格