男子400m自で初Vの吉田 東京五輪メダルでも将来は農業へ
すでに「将来」は決まっている。
7月の世界水泳(韓国・光州)の代表選考会を兼ねる日本選手権男子400メートル自由形は吉田啓祐(18、日大1)が、昨年覇者の江原騎士を残り25メートルで抜き去り初優勝。「(前半は)そんなにきつくなくて(最後にペースを)上げられるなと思った。自己ベスト更新での優勝はうれしいが、まぐれかな」と言った。
佐賀県唐津市出身。4歳から水泳を始め、スカウトされた日大豊山高に進学。2、3年の全国高校総体400メートル自由形で連覇し、昨年10月のユース五輪(ブエノスアイレス)では自由形の400メートル銅、800メートルで銀メダルを獲得。11月の北島康介杯では萩野にも競り勝った。今月、白血病を公表した池江璃花子(18)とともに日大に入学した。
実家は野菜などを作る専業農家。現役引退後は家業を継ぐという。それまでは思う存分泳いで世界の頂点を目指す。