日本選手権欠場…エース萩野公介に囁かれる多くの“雑音”
白血病を告白した池江瑠花子(18)に続いて競泳男子のエースが離脱である。
リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24)が15日、世界選手権(7月=韓国)選考会を兼ねた4月の日本選手権(東京・辰巳)を欠場すると発表した。
萩野は所属事務所を通じて「今は競技に正面から向き合える気持ちでないことを受け入れ、今回の決断に至った。自分の心ともう一度、しっかり向き合いたい」とコメントした。
今年2月のコナミオープンでは、400メートル個人メドレー予選で低調なタイムに終わり、原因不明の体調不良を理由に決勝を棄権。同月のスペイン高地合宿にも参加しなかった。
今年の世界選手権出場は無理でも、20年東京五輪出場の可能性は残っている。今後は来年4月の日本選手権で代表切符を勝ち取り、五輪でのメダル量産を目指して海外での武者修行も検討しているという。
米国で復調のきっかけをつかむつもりらしいが、萩野はリオ五輪以降、不振が長引いている。東洋大学入学時から指導を受けている平井伯昌ヘッドコーチとの不仲説も不調の一因と言われるが、水連内では、「今回の欠場は結果が出ないことに嫌気が差して逃げ出しただけ」との厳しい声もある。
どこで練習しようが、誰の指導を受けようが、復活のカギを握るのは萩野のメンタル。今のモチベーションだと、五輪の出場すら厳しそうだ。