池江に代わり女子エースに 大橋悠依が狙う複数種目メダル
競泳の日本選手権は3日、男女計3種目の決勝を行い、女子200メートル個人メドレーで、2017年世界選手権(ブダペスト)銀メダルの大橋悠依(23)が、2分9秒27で優勝。派遣標準記録(2分10秒97)をクリアし、世界選手権(7月=韓国・光州)代表入りを決めた。
自身の持つ日本記録(2分7秒91)更新を逃した大橋は「夏に向けて課題ができた。世界水泳では自己ベストを塗り替えたい」と悔しそうな表情を見せた。
白血病治療で欠場中の池江璃花子(18)に代わる女子のエースと期待される大橋。今大会は得意とする個人メドレー2種目(200、400メートル)の他、200メートルバタフライ(6日決勝)に初めてエントリーした。これは個人メドレーの強化と同時に、東京五輪出場が危ぶまれる池江の穴を埋める狙いもある。
お家芸の一つとして、メダル量産が期待される競泳にとって池江不在は痛手だ。自由形、バタフライの100メートル、200メートルの4種目での表彰台が有力視された池江の代役として、大橋に複数種目で出場させたい日本水連の思惑からだ。