日ハム輝星は1月からこだわり 速球いまだ「6~7割」のワケ
「ストレートの質は今は6~7割くらいですね」
こう言ったのは、日本ハムの吉田輝星(18)。21日のヤクルト二軍戦(戸田)で公式戦3度目の先発マウンドに上がり、3回5安打1失点だった。
この日は初回からあえて、速球のみで勝負した。「わかっていても打てないような速球を目指したい」とテーマを持って試合に臨んだからだ。バランス重視で力の入れ具合は7割程度にセーブ。2イニング目の途中から変化球も投じた。最速147キロをマークした速球の平均球速は144キロとスピードは上向きつつあり、与四球もゼロだったが、本人は「試合を重ねるごとに試合勘や変化球が良くなっていると思うが、速球の勢いが物足りない。伸びやキレがあれば、もっと球速は上がっていくと思う。追い込んだときに力む感じだったので、リリースの時だけに力を入れて投げられるようにしたい」と、課題を口にした。
吉田は1月の新人合同自主トレから3カ月半の間、速球の質を昨夏の甲子園の状態に戻すことを中心に取り組んできた。
高校3年時に県予選と甲子園を合わせて1517球を投じた疲労を考慮し、入寮までは「休み肩」にならない程度の軽めの調整にとどめていた。