公式戦初先発で直球9割 日ハム吉田輝星“変化球封印”のワケ
3日、日本ハムドラフト1位の吉田輝星(18)が二軍の巨人戦で公式戦初先発。3回を投げて4安打1失点。ストレートの最速は146キロをマークし、4三振を奪った。
三回1死三塁の場面では、145キロのストレートで3番マルティネスのバットを粉砕。打球が右前に転がり、適時打となったものの、順調に成長を遂げているようだ。現役時代に通算360本塁打をマークした巨人の村田二軍打撃コーチも、「初めて生で投球を見ましたが、スピン量の多い、いい真っすぐを投げていた。魅力のある投手ですね。これからのプロ野球を引っ張るような投手になってほしい」と敵ながらホメ称えていた。
その吉田はかねて、早い段階での一軍デビューを目標に置いている。先日も、5月1日から元号が「令和」になることを受け、一軍で活躍することへの思いを新たにしていた。
■真っすぐを磨くことが一軍への近道
とはいえ、首脳陣はキャンプ中から、吉田の最大の武器である直球の精度を上げることに重点を置いて、育成をしている。この日投じた全49球のうち、変化球の割合は1割程度。2種類のスライダー、ツーシームなど、持ち球があるにもかかわらず、変化球をガマンさせているのだ。