エンゼルス大谷 最強打者の後の「3番」は完全復活に追い風
右肘手術からの完全復活を目指すエンゼルス・大谷翔平(24)にとっては最高の援軍になりそうだ。
今季は、メジャー最強打者の後を打つことが決定しているからだ。今年から指揮を執るオースマス監督は大谷の復帰を前に「雇われた時から決めていた」と、相手投手の左右にかかわらずマイク・トラウト(27)に続く3番に固定すると断言した。
トラウトは通算247本塁打を放っている長距離砲だ(記録は7日終了時)。過去2度のMVP(14、16年)の他、打点王(14年)、盗塁王(12年)などのタイトルを獲得。今年3月には米プロスポーツ史上最高額となる12年総額4億3000万ドル(約480億円)の超大型契約を交わしたメジャーを代表するスーパースターでもある。
指揮官は出塁率も高く(今季4割7分5厘)2番を打つトラウトの直後に大谷を組み込むことで得点力向上を図るが、大谷自身にとってもメリットは大だ。
相手バッテリーはトラウトを打ち取ることに全神経を注ぐだろうし、出塁を許せば、トラウトの足を警戒しなければならない。大谷へのマークは、その分だけ軽減される。大谷に続く4番シモンズも勝負強いだけに、相手投手の失投を呼び込む確率は高くなる。