エ軍大谷の“早打ち”データが証明 根底に父・徹さんの教え
大谷翔平(24=エンゼルス)は日本にいたころから「早打ち」だし、その傾向は手術から復帰したいまも続いている。
日本時間12日までの5試合、計24打席中、2ストライクと追い込まれてから打ちにいったのは3回だけ。いずれも凡退した(遊ゴロ、三振、三ゴロ)。ほとんどの打席で追い込まれる前に仕留めにいっている。
5打席すべて2ストライクを取られる前に打ちにいって2安打した12日は「最初の打席から感じが良かった。しっかり反応できているということは、良い待ち方ができているということ。これまでは多少、甘いボールでも手が出せなかったことがある」と話した。
早打ちは小学校時代から実践している。「ファーストストライクは見逃すな。ピッチャーはフォアボールが嫌。誰でも早いうちにストライクが欲しいものだし、甘い球がくる確率も、ヒットになる確率も高い」という社会人野球の経験がある父・徹さんの教えが根底にはある。
メジャーの投手は打者の手元で動く速球を操るのが当たり前。まして大谷は初めて対戦する投手も多いが、投手が「早いうちにストライクが欲しい」のは万国共通。対戦する投手の持ち球や傾向を頭にたたき込み、準備を整えたうえで打席に入るルーティンが打者としての大谷を支えている。
その大谷は12日(日本時間13日)のオリオールズ戦で復帰後初のベンチスタート。相手先発が左腕ジョン・ミーンズということもあり、休養を与えられて、出番はなかった。