堀川未来夢が完全V ツアー選手権20回で初優勝9人の不思議
【日本ゴルフツアー選手権】最終日
単独首位発進の堀川未来夢(26)が「3つスコアを伸ばす」の目標通り68で回り、初日から首位の座をキープして逃げ切り、初優勝を挙げた。
本大会は20回目になるが、過去にツアー初優勝は五十嵐雄二(2009年)、J・B・パク(11年)、藤本佳則(12年)、小平智(13年)、竹谷佳孝(14年)、梁津萬(15年)、塚田陽亮(16年)、市原弘大(18年)と多く、堀川で9人目になる。
「堀川の初優勝は、イ・ボミが強かった時に専属だった清水重憲キャディーの存在も大きい」と田原紘プロが指摘する。
「清水キャディーに自分の攻め方をとことん否定され、経験不足をカバーしてもらったと堀川は語っていた。2オンも可能な15番パー5ではティーショットに3番ウッドを持たされたと言ってたがバーディーを奪った。会場はイケイケの勢いだけで攻めてはダメ。コースを知れば知るほど、ティーショットに神経を使って狙い場所が狭く見え、重圧がかかる。通常大会のように飛距離がアドバンテージにならず、ベテランはコースのわなにはまらないよう慎重になり過ぎてスコアを伸ばせないでいる。それに初優勝者が多く出る大会と知られており、その刷り込み効果も未勝利選手にチャンスが多いのでしょう」