堀川未来夢が完全V ツアー選手権20回で初優勝9人の不思議
■スライスに悩むアマチュアの参考に
コックを使わないスイングもユニークだ。
小暮博則プロが、「堀川プロのプレーはパワフルに見えますが、スライスに悩むアマチュアの参考になるポイントが多い」と解説する。
両手を長く使うワイドバックスイングであり、始動から右腰の高さまでノーコック。そこからトップにかけてシャットフェースで左手甲が空を向くような形でコックが完成。そのコックをキープしたままクラブがインサイドから下りて、極端なフェースローテーションが不要になり、方向性が安定したドローボールになる。
「通常、アドレス時にグリップエンドは肩の下が望ましいといわれていますが、堀川プロのようにこぶし2個分グリップを前に出して欲しい。両手が突っ張った感じになりますが、必然的にハンドアップの構えになります。シャットにクラブを上げて、インパクトでは体の開きを抑えて振り抜くことでボールのつかまりが大きく変わります。体幹が強くないと飛距離は落ちますがスライスに悩むアマチュアにとって、構えたところに手が下りてくる堀川プロのワンプレーンスイングを真似るだけでボールのつかまりは大幅に改善されます」(小暮プロ)
若手プロの初勝利はツアーに活気を呼び込み、アマチュアに役立つ情報も盛りだくさんだ。