3試合でサヨナラ打2本 DeNA大和は“守備の男”だけにあらず
試合を決めたのは、「守備の人」の一打だった。
21日、同点の九回、2死二塁の場面で、DeNAの大和(31)がサヨナラヒットをかっ飛ばした。楽天のブセニッツから逆方向に打球を飛ばすと、前進守備をしていた右翼手の頭を越える適時打となった。
一塁を回った大和は、派手にガッツポーズ。ナインに祝福の水を浴びせられ、相好を崩した。
19日の日ハム戦でもサヨナラ打を打っており、お立ち台で「サヨナラ男ですね」と聞かれると、
「いや、たまたまです」と照れ笑い。「(選手)全員で勝った試合です」と、謙虚な姿勢を崩さなかった。
大和は17年オフに阪神からDeNAへFA移籍。阪神時代から年俸倍増となる2年2億円で入団した。この年は打率・280を打っていたが、高田GM(当時)は「守備だけで打率3割以上の価値がある。2割5分を打ってくれれば十分」と話していた。
今季は打率.243。2割5分にはわずかに達していないが、それでもバットでの貢献度は高い。