失策ワースト3の2人がまた…虎野手は打撃で頭がいっぱい
阪神の交流戦最後は西武に完敗。6勝10敗2分けで終幕し、貯金を4つ減らした。
この日の阪神は守備の乱れが目立った。まずは先制した直後の二回2死二塁。金子のゴロをグラブにおさめた三塁大山が一塁へ悪送球。チェンジのはずが凡ミスで同点とされた。六回には1死満塁から金子の中前打を捕った近本が本塁へ悪送球。1死二、三塁とピンチを広げた。さらに、続く愛斗が放った三遊間の打球に木浪が追いつくも、2度もボールを握り損ねて三塁走者は生還し、愛斗は出塁。記録は安打となったものの、西武の源田なら難なくさばいていた打球だった。この回の5失点は連打を浴びた先発ガルシアだけの責任ではない。
阪神OBが言う。
「金本前監督時代から得点力が弱いのでどうしても打撃重視の起用になった。選手たちは『とにかく打たなければ使ってもらえない。凡打が続くと代えられる』という意識が強くなり、守りに対する意識が希薄になった。それはいまも変わらない。現在セの失策数ワースト3に阪神の大山14、木浪9、北條9(ワースト2位はヤクルト村上11)の3人が入っているのは、そういう背景もある」