西武貯金ターンで3位に 2年連続“いびつな奇跡”起こせるか
かろうじて前半戦を貯金アリでターンできた。
西武は10日、ソフトバンク戦を4本塁打を含む長打攻勢で圧倒した。2点ビハインドの五回、岡田、木村のソロで同点に追いつくと、外崎が2点タイムリーとなる三塁打で逆転。七回には山川、中村の新旧4番アベックアーチで駄目押しした。
これで西武は貯金1。楽天と入れ替わりで3位に浮上した。
もっとも、弱点の投手陣は相変わらず。
この日は3失点に抑えたが、チーム防御率4.36、404失点はリーグワースト。先発陣の防御率は3.99の今井を除いて、全員4点台以上というのだから話にならない。
中継ぎも必勝パターンの平井(同1.85)、増田(同1.55)以外は、誰が投げても「あわや」の危険性が付きまとう。
昨季はCSでソフトバンクに敗れたものの、チーム防御率4.24、653失点はリーグワーストながら優勝を果たした。
これだけなら2001年の近鉄と同じだが、西武はさらにリーグ最多87失策というオマケ付き。ある意味では当時の近鉄以上にいびつなチームだったのだ。