白鵬が逸ノ城に完敗初黒星…“ひと場所休場”では休養足りず
まだ結びの一番を残しているのに、それでも座布団が宙に舞った。
15日、横綱白鵬(34)が今場所初黒星。モンゴルの後輩、逸ノ城に“完敗”した。
ふわっとした立ち合いで当たると、いきなり逸ノ城に前みつを取られる展開。まわしを引きつけて前に出る逸ノ城に抵抗らしい抵抗もできず、あっさりと土俵を割った。
支度部屋では「横綱でも、ちょっとのミスで負ける」と、渋面の白鵬。それにしても、前日までの気迫のこもった立ち合いとは一転、まるで別人のようだ。
ある親方は「立ち合いでもろ差しを狙ったという意見もあるが……」と、こう話す。
「確かに逸ノ城は懐に入られると弱い。もろ差しなら、一気に寄り切れる可能性はあった。ただ、それにしては何の策もない。最初から腰も高かった。本当にもろ差し狙いなら、あまりに相手をナメすぎです。もしかして、どこかケガでもして、力が出なかったのではないか。気になるのが、昨日(14日)の正代戦です。白鵬は引き落としで勝ったが、最後は自身も前に落ち、倒れた正代の体に両手をついた。全体重が両腕にかかったような感じで、勝ち名乗りを受けているときも右ヒジを気にしている様子でした」