大船渡・佐々木朗希に「代理人」騒動 プロ球団は戦々恐々
「ホントに弁護士さんをつけるんですか?」
あるセ球団のスカウトが苦笑しながらこう言う。
大船渡の佐々木朗希(3年)を巡って「週刊文春」(7月18日号)が、テレビ出演する有名弁護士の細野敦氏に代理人を依頼したと報じた一件。大船渡高校は「根拠のない事実とは異なるものでした」とこれを否定。高野連も大船渡に確認し、事実ではないとの回答を得たという。
■高野連「禁止しているわけではない」
ただ、ここで疑問が浮上する。<そもそも、高校生が代理人をつけるのは可能か>ということだ。
時代の新旧を問わず、アマ選手にはいわゆる「後見人」がいる。野球部の監督や各地方の有力者、弁護士も中にはいる。しかし、これからメジャー挑戦するようなトッププロならまだしも、アマ選手までもが正式な代理人を立てるとなれば、日本球界に激震が走ることは間違いない。
プロとアマとの関係について記された「日本学生野球憲章」の第4章、第13条2項②には「部員、親権者またはその代理人は、プロ野球団体への入団、雇用などの契約の締結に関する交渉その他の行為について、全日本大学野球連盟または日本高等学校野球連盟が定める規則に従うこと」とある。