ベイ今永は完封9勝目も…侍Jへ気がかりな昨季の“トラウマ”
代表入りへ一歩リードした。
25日、DeNAの今永昇太(25)が阪神戦に先発し、4安打完封で9勝目を挙げた。この日は稲葉監督ら侍ジャパンの首脳陣が視察。「きょうは今永選手を見に来た」と話した稲葉監督は、粘り強さとマウンド度胸に目を細めていた。
登板中に露呈した課題を、試合中、もしくは次回登板までに復習し、修正できるのが今永の特徴でもある。7月に2試合連続黒星と苦戦した際は「いつもは5球程度しか投げないカーブを多めに投げてしまった。不用意に投げすぎないようにしたい」と内省。この日、カーブは4球にとどめ、今季2度目の完封にこぎつけた。
そんな修正能力の高い今永も、昨季は4勝11敗、防御率6.80と低迷。春季キャンプ後の侍ジャパンの強化試合に出場後、左肩に違和感を覚え、フォームを崩したのが原因だった。そのため、昨オフはフォームの修正に努めた。DeNA投手陣の中でも随一の理論派ではあるが、侍ジャパンの代表入りはちょっと心配だ。