エ軍大谷に未体験ゾーン突入の試練 復帰から来月で4カ月目
エンゼルス・大谷翔平(25)が息を吹き返した。
30日(日本時間31日)のタイガース戦で、今季6度目の猛打賞。28日のオリオールズ戦から2戦連続で当たりが止まっていたが、きっちりと修正した。
右肘の腱を移植するトミー・ジョン手術から5月7日に復帰して、来月には4カ月目を迎える。大谷がメジャーに来てから、4カ月間丸々働くのは初めての経験だ。
投打の二刀流だった昨季は登板日前後にラインアップから外れるなど、適度な休養を与えられた。6月上旬には右肘の靱帯部分断裂で、約1カ月間の離脱を強いられた。実働期間は開幕から6月までと復帰後の7月上旬から9月のレギュラーシーズン最終戦までの約3カ月間ずつだった。
打者に専念している今季は、左投手の時は主にスタメンを外れるものの、体幹や下半身を強化する投手としてのリハビリを継続して行っている。ブルペンでの投げ込みは球数を限定されているとはいえ、他の野手以上に多忙なシーズンを送っているのだ。
エンゼルスは2チームが進出するワイルドカード争いで首位インディアンスと6ゲーム差の5位。ポストシーズン進出の可能性をわずかに残している。チームの浮沈は未体験ゾーンに突入する4カ月目以降の大谷のデキにもかかっている。