MLBのルール変更は日本人選手に多大なメリットをもたらす
■増える右投手との対戦
もうひとつの「リリーフ投手は最低でも3人の打者と対戦しないといけない」という新ルールは、打者大谷翔平にとって願ってもない福音になるだろう。
大谷は今季、チャンスに結果を出せないことが多い。これは相手チームが、大谷の苦手とする左の変則タイプをワンポイントでぶつけてくるからだ。しかし、新ルールの施行で来季は、どのチームもリリーフ投手をワンポイントで使うことができなくなるので、大谷は変則左腕との対戦がほとんどなくなり、ハイペースで打点を稼げるようになるだろう。
新ルールによって、相性のいい右投手との対戦機会も増える。リリーフ投手が最低でも3人の打者と対戦しないといけなくなると、相手チームは大谷の前を打つメジャー最強の打者トラウト(右打ち)を打ち取るため、右投手を起用するケースが多くなるからだ。このルール変更は、大谷に二重のメリットをもたらすはずである。