兵庫・明石商監督に聞いた データ分析とチーム強化の労苦
――データ分析にも力を入れている。センバツではほぼ全校のデータを手に入れたそうですね。
「近畿の1校と、21世紀枠の3校以外は集めましたね」
――県大会で全球場にデータ班を派遣したというのは本当ですか?
「それは当然です。今回は県大会の抽選後に、ここが出てくるだろうという学校を全部拾い出しました。特に神戸国際はウチより強かった。春季大会、近畿大会は全部ビデオを取り寄せ、食事をしながら見たり、早めに分析しました。徹底して相手を知り、やることをやる。勝負は勝つか負けるかですけど、負けにくいチームをつくるには用意が必要。戦う中で相手によって戦い方を変えていく。そのための引き出しは持っているつもりです」
――この夏は?
「初戦の花咲徳栄との対戦が決まった瞬間に、関東の知人が埼玉大会の映像を送ってくれました。先発の中津原君については、以前にスリークオーターで投げていた時のビデオもあった。北海道から沖縄まで、母校の日体大のつながりなどを通じて、いろんな人たちが協力してくれます」