星稜・奥川「154km連発23K・165球完投」で生じた付加価値
しかし、足がつりそうになりながらも延長戦をひとりで投げ抜き、試合後は感極まって涙を流した。酷暑の中、ひとりでこれだけの球数を投げた是非はともかく、その姿がファンに強烈な印象を残したのは間違いない。
星稜は18日の準々決勝で仙台育英に17―1と大勝して24年ぶりの4強進出。奥川は登板機会こそなかったが、あす20日の準決勝、22日の決勝で活躍、チームに初の全国制覇をもたらすようなら「付加価値」は、さらに膨れ上がる。「そうなったら今年のドラフトでは大船渡の佐々木を上回る1番人気になっても不思議ではない」とはあるスカウトだ。