首位Gを猛追し5連勝のDeNA…原動力の“ガソリン”は不祥事か
巨人を5ゲーム差で追う2位DeNA。広島が失速する中、自力V復活の可能性も残すなど、しぶとく優勝争いに食らいついている。
その一方で、チーム内は不祥事まみれ。28日、乙坂智(25)が未成年の交際女性と自宅で日常的に飲酒し、別れ話のもつれでその女性が自殺未遂を図るというスキャンダルが報じられた。1カ月前の7月には、4年目右腕の綾部翔(22)が未成年の女子高生に対する淫行を含む計18人の不倫疑惑で無期限謹慎処分となったばかりだ。
が、こんな醜聞にも負けないのがDeNAだ。乙坂のニュースが出た28日はサヨナラ勝ち。延長十二回、殊勲打を放った山本祐大(20)は新人だった昨年、未成年でありながら3回にわたって飲食店で飲酒していた“前科者”だった。
30日も逆転勝ちを収め、現在5連勝中。綾部の事件が発覚した先月16日もチームは勝ち、同19日からは引き分けを挟んで7連勝した。不祥事を「バネ」に優勝へ向かっている雰囲気すらある。
一軍の戦力ではなかった綾部が無期限謹慎で練習参加を禁止されているのに比べ、今季からスタメン起用が増えている乙坂は今のところおとがめなし。それどころか、報道後もベンチに入り、連日代打で出場していた。
乙坂の騒動について、ラミレス監督はダンマリ。自身もかつては不倫の末に糟糠(そうこう)の妻と離婚するなど、プライベートが騒がしい時期もあった。大甘処分の球団、しれっと乙坂の起用を続ける指揮官。終盤のDeNAは“不気味”で侮れない。