中日・松坂「コーチ料込み」2000万の再契約ならお買い得か
右肘の炎症で二軍暮らしが続いている中日の松坂大輔(39)。球団は来季の去就について白紙を強調し、他球団からのオファーがあれば強く慰留はしない方針だというが、チーム内では松坂の存在が大きな影響を与えている。
25日に先発して4勝目を挙げたドラフト2位ルーキーの梅津晃大(22)はキャンプから二軍スタートと出遅れるも、松坂から下半身を使って制球力を高める“指導”を受け、8月に初登板で初勝利を挙げた。
横浜高の後輩でもある柳裕也(25)は昨季、グラウンド内外で多くの時間を共にした。松坂と同じ右肩痛を抱えて苦しんだが、今季は11勝6敗と復活。プロ初の2ケタ勝利をマークした。
昨年9月の左肘手術からリハビリを続けてきた小笠原慎之介(21)もファーム生活中に松坂のキャッチボール相手として知識を吸収。投球フォームやケガへの向き合い方を教わり、8月に復帰登板を果たした。
自身はまるで戦力にならなかったが、その裏では二軍から一軍への「送り人」としてチームに貢献。手術やリハビリの豊富な知識と経験は、ケガや不振で不安に駆られる若手の心のよりどころになっている。小笠原によれば、「決して押し付ける感じはない」と好評。少なくとも中日では、指導者としての人望と資質を発揮しているようなのだ。