元木氏が巨人HCに異例昇格 監督にも物申す“コミュ力”評価
巨人は29日、来季のコーチングスタッフを発表した。
今季、空位だったヘッドコーチのポストに元木大介内野守備兼打撃コーチ(47)が配置転換された。今季で現役を引退した阿部慎之助(40)は二軍監督。今季までヤクルトの一軍打撃コーチを務めていた石井琢朗氏(49)は一軍野手総合コーチに就任する。
指導者2年目で原辰徳監督(61)に次ぐヘッドコーチに異例の大抜擢となった元木コーチは、2005年の現役引退から14年の時を経て、今季から現場復帰。リーグ優勝に貢献した。昨年初入閣を果たした際、チーム内外から「元タレント」「元ラーメン屋」といった声が聞かれたが、原監督は「野球を知っている」と元木コーチを擁護していた。その中でも評価の高いいくつかの「能力」がある。
今季は得点に直結する三塁ベースコーチを務めた。相手や自軍選手の能力を、瞬時に判断する必要がある難しいポジションだが、「観察眼」が優れているため、判断ミスが少なかったという。
さらに元木コーチが「一番大事にした」と言うのは、選手との対話である。春のキャンプから主力、若手を問わず、積極的に食事に連れ出し、何を考えているのか、どういう選手になりたいのかなどを徹底“取材”した。マスコミ対応も含めた「コミュニケーション能力」の高さも評価の対象である。