プレミア12で韓国は侍Jをどう見たか 戦力分析担当に直撃
「韓国が日本より優れていると思うのは打者のパワー、技術です。投手は日本の方が上でしょう。制球、変化球が良い投手が多く、投手力が日本の一番の長所だと考えています。今回は菅野(巨人)が出場していませんが、たとえばリリーバーの甲斐野(ソフトバンク)は最速158キロを投げるスピードボーラー。フォークも素晴らしい。彼のような速い球を投げる投手は韓国にはなかなかいない。日本に勝つためには、投手の制球力が重要になる。ただ、見ていて思うのは、日本はフォークやスプリットを投げる投手が多く、肘のケガが心配だということ。韓国では投手の体に考慮して、フォークよりもチェンジアップを投げることが多い。米国と同じスタイルです」
キム氏は野球の環境についても言及した。
「もともと、日本と韓国では、野球の競技人口に大きな差があります。日本は高校野球が活況ですよね? 韓国の高校で野球部があるのは、60~70校です。それだけ日本は優秀な選手が出てくる土壌があると思います」
五輪に限れば、日本は韓国に4連敗中。プレミア12を制しても、油断はできない。