侍J辞退の西武秋山「プレミア12」日本戦全試合観戦の胸中
突然の訪問だった。
カナダとの強化試合で右足薬指を骨折し、出場辞退した西武の秋山翔吾(31)が11日、プレミア12の豪州戦が行われたZOZOマリンスタジアムに侍ジャパンのジャージー姿で現れた。
自身の代役として招集された丸(巨人)から、「千葉(ZOZOマリン)ではどうやって打てばいいですか?」と聞かれ、「風の吹いている方向に打てばいい」と話した後に、「でも聞いてよ。俺の今年の千葉の打率、・260くらいだから」と冗談も交えてアドバイス。ロッカールームにも向かい、稲葉監督ら首脳陣に挨拶し、選手らを激励した。
西武の球団施設でリハビリに取り組む中、わざわざ千葉まで足を運んだ秋山は、日本の全試合を観戦するつもりだという。
「秋山にとって、代表への情熱はかなりのものです」とは、西武OBだ。
「秋山は大学生だった2006年、第1回WBCでイチロー、松坂を擁して世界一を達成したのを見て、日本代表への憧れを抱いた。出場辞退をした際には、『けがを恐れて(プレミア12に)参加しない方が後悔したと思う』と言ったほど。同じくメジャー挑戦をする筒香(DeNA)が今年の早い段階で内々に辞退を示唆していたのに対し、秋山は稲葉監督に代表入りを熱望していた」