FA目玉選手が予想以上の早期決着 大物代理人が“危機管理”
今オフのFA市場は目玉のコール、レンドーン、ストラスバーグの3人全員がスコット・ボラスを代理人にしているため、かなり遅い進行が予想された。
昨オフのFA市場では1番人気のハーパー(現フィリーズ)と5番人気のカイクル(現ブレーブス)がボラスを代理人にしていて、それぞれ入団が決まったのは2月末、開幕後の6月7日だった。
一昨年はJ・D・マルティネス、ホズマー、アリエタ、ムスタカス、ホランドがボラスを代理人にしていて、2月前半までに契約を完了した者はゼロ。5人ともキャンプが始まってから入団先が決まった。こうした事例があるため、ボラス傘下の選手がひしめく今回のFA市場は長期化すると誰もが予想したのだ。
しかし、実際に今オフのFA市場が動き出すと、大物の契約が次々に決まり、異例の早い進行になった。そうなった最大の要因は、実質的にFA市場を動かしているスコット・ボラスが、こわもてで粘れるだけ粘る従来のやり方をやめて、全体にも気を配るようになったからだ。
■行き場のない脇役選手