イチローが意欲 日本の学生をマリナーズに送り込む可能性
菊池獲得の裏側
メジャーでの野球殿堂入りが確実視されるイチロー(46)が、学生野球資格回復研修(12月13~15日)を受けたことが思わぬ波紋を呼ぶかもしれない。
来年2月7日の日本学生野球協会による審査で承認されれば、翌日から高校生や大学生を教えられるようになる。
学生野球資格の回復は通常、所属球団を退団することが条件になる。イチローは現在、マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクター。れっきとした球団職員だけに、メジャーのシーズンオフのみ現職のまま指導できる特例になる見込みだ。
「シーズンオフ限定とはいえ、イチローが高校生や大学生を教えられるとなると、その影響力は計り知れない」と、ア・リーグ西海岸のスカウトがこう続ける。
「例えば昨オフ、菊池がマリナーズを選んだ際には、少なからずイチローの存在が影響したといわれています。田中が13年にヤンキース入りを決断したときには、ヤンキースのGM付特別アドバイザーを務める松井秀がプロモーションビデオに出演、田中獲得に一役買った。球団に籍を置く大物OBが、選手獲得に力を貸すのは当然です。そのイチローがオフ限定とはいえ、マリナーズの看板を背負ったまま高校生や大学生を教えれば、彼らの進路にも関わってきます。メジャー志向の強い学生たちはイチローと直接、触れ合うことで、自然とマリナーズへの思いが膨らみますよ」